2012年1月27日金曜日

JA全国青年組織近畿大会へ参加!

今年もこの季節がやってきました。

JA全国青年組織近畿大会・・・今年は組織発表を行いました。
結果は??惜しくも2位に終わりましたがこれも狙い通り!!
*優勝すると日比谷公会堂で発表しないとだめですからね~

ちょっと長いですがその原稿です。(*話言葉バージョンです。)

 JAグリーン近江青年部  組織実績発表原稿
                        2012/01/26
   仲間地域農協    ~我々とともに歩こう
 
 JAグリーン近江は、東側は鈴鹿国定公園の山岳地帯、西側は琵琶湖国定公園の水郷地帯に囲まれた変化にとんだ美しい地域です。
 中央部は愛知川、日野川がつくりだした広大な平野部となっており、豊かな農地で近江米を中心とした穀倉地帯を形成しています。
 また、近江牛、そして、近江野菜といった取り組みもさかんに行われている地帯です。
また琵琶湖 湖辺には、私も住んでいる日本有数の干拓地である、大中の湖干拓地が農業地帯として広がっています。

 私たちの青年部は、平成19年に設立し、これまで消費者との交流会をはじめ様々な活動を行ってきました。
 当青年部では、部員それぞれの農業経営が多様で、一つの取り組みを行うことは困難であるため、設立当初はとにかく、仲間作りを念頭に置いた活動を展開し、地域農業のアピールと青年部の活性化の為、若い女性に好まれるイベントを検討し、実施してきました。
また、自分たちの知識と技術を磨くため、講師を招いての勉強会や、国会議員との意見交換会など部員同士の結束を強めるための取り組みをはじめ、様々な活動を行ってきました。
自分たちで、酒米の「渡舟」を植え、地元酒蔵さんの協力のもと、その酒米でお酒を造ってもらい、試飲会をひらきました。
 また、青年部の圃場で、田植え体験や
稲刈り体験や、わら細工作り、野菜の収穫体験、米粉パンをつくったりなど様々な体験を提供しました。
 地域の自給率向上、地元農産物のアピールをするため、手作り看板を作成しJA事務所の前に設置しました。

これが初代の看板(初号機)です。これが新しい看板(2号機)の看板作成風景です。これが現在の自給率向上の看板です。
 
 このように様々な活動を行った結果、青年部の部員同士の交流や情報交換はもちろん、若い女性が自然と集まる「モテる青年部」が実現できたのです。
 そうした活動を謙虚に、そして、繰り返し継続したことで、新たな仲間を生み出し、地域農業の若き新芽は小さなつぼみをつけることが出来ました。

 また、JAグリーン近江とのつながりも深まり、まさにJAとともに、地域農業振興の一翼を担っている実感がわいてきました。

 農業者である我々青年部員は、日々、田畑を耕し、作物を作付け、そして収穫しています。
 一方、JAの職員は、農産物を集荷、流通販売したり、各作物における営農指導を実施するとともに、生産資材の安定供給を行っています。
本当にJAには、そして、JAの職員さん! 「よくやっている」、そう言いたい。
 
しかし!!
 
 近年のJA職員、JAの運営においては、信用事業や共済事業といった金融部門が花形となり、JA、いや、農業協同組合の原点! 農業 を忘れてしまったかのような空気が漂っています。
青年部の活動も安定し、ふと考えたのですが・・・ 
今のJA職員は何をしているのでしょうか。
われわれ農家がつくった農協が、いつの間にか会社や役所のようになっています。
これは、おかしいのではないでしょうか・・・
~~農協や農協職員の本来の役目といえば~~
 1、農家が行うべき業務のお手伝いをする
 2、農家が作ったものを集荷して有利販売をする
 3、組合員の農業経営や技術指導、そして生活についてのアドバイスを行う
こと、じゃないんでしょうか?
JA全中ホームページにも、「JAが一番大切にしているのは、いうまでもなく農業です。農業の生産力を高め、農業所得を向上させ、地域の農業を発展させることが、JAの重要な役割なのです」とうたっています。             
 信用事業や共済事業は、農業、農村、農家の財産生命を守る大切な事業なのかもしれません。しかし、それは農業経営という基盤のもとに必要とされるものです。
言い換えれば
信用事業や共済事業は、農業の副産物。
いわば農産物の端くれでもあるのです。
いまは
農業に対する熱意や思いが足りない農協職員が多い!
 農協は銀行じゃない!保険屋さんでもない。公務員でもない!
 農協は、我々農業者による農業に、最大の機能を発揮するものだ!
 
 それならば
「よし!JAグリーン近江の職員研修をやろう!それも、まっさらな新入職員の研修だ!」
「今の若い職員は、頭は賢いかもしれないが、農業のことはほとんど知らない。
しかも、今までに農業にふれたこともない子が多い。そんなことではあかん!」
 全会一致で職員の研修を行うことになりました。
 その後は、JA青年部事務局に相談し、
「大地とともに土と触れ合い研修をしよう!」と、JAの人事部署に働きかけをしてもらい、研修を実施することになりました・・・・。

 初めて行ったのは、平成21年の3月。今年で4年目です。
 
 新入職員が、各部署に配属される直前の職員研修の一環で、朝からJAで注意事項など説明したあと、すぐさま、青年部員の家や圃場へ向かいました。
近江牛の肥育繁殖農家、米生産農家、野菜の生産農家、施設園芸農家など、4農家に分かれ、9名の職員が2日間の日程で研修を行いました。

 ほかの部員のところでは、牛舎周りの清掃作業や牛のえさやり、水稲育苗の準備や野菜の収穫調整などをしてもらいました。

 私の話をさせてもらうと、私の家は、ちょうどこの時期が、キャベツの収穫作業の追い込みで、とても忙しいんです。そんな時に素人に教えている暇は正直無いと思いましたが、そこはJA、いや農協のためと人肌ぬぎ、研修実施しました。

 さて、皆さんもご存知の通り、収穫作業にもいろいろとコツがあります。

~~JAからの注意事項には~~
・ 怪我をさせない
・ 乗り物は運転させない
・ できるだけ厳しい仕事をさせる
・ 部員と交流すること
などとありましたので

 もちろん研修生には包丁を持たすことができません。
 それなら!と、どうしたら、きれいに、すばやく、規格どおり箱詰めができるか、と説明し、収穫したキャベツを箱につめるという、大切な仕事をしてもらいました。

 プロの農家はこの「きれい・すばやく・規格どおり」ができるのです。
 また、同じ形がひとつとないキャベツを、いかに同じ規格につくるかもプロ。

 私たち農家の最高傑作を研修生にたくしました。

 ずっと心配だからといって監視をしていたら、こちらが仕事にならないので、「わからないことはすぐに聞け!わからないまま仕事はするな」と声をかけ、作業にうつりました。

 規格が違うものをまぜて詰めてしまうと、取り返しがつきません。

 仕事をする中で、「いいか、これは無駄な仕事と思うな。人生に無駄なことはない。いかに仕事をすばやくこなすかを考えろ!」と教えました。

 特にすばやくきれいに作業しないと、私の地域は、日本海側に近く、この季節は、いつ天気が変わって、作業ができなくなるかわかりません。天気との競争です。
 
 常に、「こうしたらよいか、ああしたらよいか」と自問自答しながら、仕事にとり組んでもらいたいと伝えました。

 これは、農協で仕事をするなかでも、生きてくる考え方だと思ったからです。
 1日目は、ぎこちなかったのですが、2日目は少し安心してみられるようになりました。
 
 根は皆、まじめ。一生懸命してくれました。

 この研修で、どのように感じてくれたかは、分かりませんが、研修生の中には、「このまま、ここに就職したいです」と言ってくれる子もいて、今まで、イメージだけでみていた農業が、実際に体験することによって、少し身近に、いい経験になってくれたと私は思います。
我々農業者にとっても、このような形で農協職員とふれあうことができて、大変、有意義に感じました。
 農に理解のあるJA職員こそが地域農業の振興を果たすことが出来る。
 私たちとともに農業をやってみませんか?
少しだけの時間でいいんです!!
農業をやっていきましょう。


 仲間と地域と農協と

~我々とともに歩こう~

以上、JAグリーン近江青年部の発表を終わります。
ご清聴ありがとうございました。






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